わたしのきっかけ
わたしは父から継いだ築40年以上の
ボロアパートの敷地を分割し、
一部を残して、3/2ほどを建て直しました。
鉄筋コンクリート造の10階建てで、
マンションとしては、中規模です。
わたしは、建築士ですが、
不動産のことは全くわかりませんし、
興味もありませんでした。
今でも、あまりないんですけど。
アパートにしろ、マンションにしろ、
古くなると経営は難しくなります。
旧態然とした経営方法で入居者が
激減し、父になんとかしろ、と言われ、
右も左もわからないながら、
建て直しをすることにしました。
借金=地獄?
事業を始める時、現金で全部支払えると
よいのですが、どっかの大地主でもなし。
銀行で35年のローンを組みました。
両親は、負債がないことが自慢だったので、
むちゃくちゃ嫌がりました。
50年ほど前、父が賃貸アパート経営を
始めた頃は、経済が右肩上がりで、
父は、200万円ほどの資金で
建てた3階建てのアパートを2年ほどで
回収した、と自慢していました。
まぁ、脚色が入っていると思いますが。
その後、バブルの時代に、借金をして
事業を拡大した人たちの中には、
倒産の憂き目にあった人たちも
多くありました。
そういう時代の人たちですから、
借金、という言葉に嫌悪感を持っています。
お金を借りることだけが、借金だと
思っているんです。
ですが、事業というのは、お金を回す
ことなので、事業をすることで
入ってくるお金でローンを支払い、
その残りで、生活ができ、
あらたな資金も少しづつ貯めることが
できれば、それでいいわけです。
それでいい、というよりは、そうやって
お金を回さずに、溜め込もうとしても
貯め込むことができない税金のシステムに
なっています。
日本は特に。
税金は借金
お金は貯まったら、税金で取られます。
持っている本人が亡くなったら、
これまた、税金で取られます。
そのとき、税金が払えなかったら、
これもまた、国への借金です。
なので、せっせと使って、
使うことによって増やすと同時に、
関連各所にお金を回すことが肝心なのです。
そうやってお金を回しながら、
人脈をつくり、その人脈を生かして、
次の事業をする。
父の事業を継ぐまでは、給与をもらう
だけの身分か、のん気に自分の食い扶持を
稼ぐ程度だったので、
なるべくケチケチ、
なるべくぶん取って、
なるべく貯め込む
のが、お金がたまる方法だと
思っていました。
でも、違うとわかりました。
貯め込むことは、
税金でもって行って・・・と
言っているのと同じことです。
どうせ、持っていかれるのなら、
自分のやりたいことに
使ったほうがいいと思いませんか。
やったもんがち!
そんなの、不動産を継いだから
出来ることで、一般的じゃない、と
言われるかもしれません。
でも、これって、不動産みたいに
大きなことでなくても、
仲間と一緒に、小さな部屋を借りて、
おばんざい教室を開く、
畑を借りて、野菜を作り、子供食堂をする、
などなど、思い切ってやったもんがちです。
お金は人生を豊かにするためのものです。
今はクラウドファンディングなどの
出資者を募るプラットフォームもあります。
ライフプランナーなどの、専門家も
いらっしゃいます。
今の世の中、なにが起こるかわかりません。
「やるつもり」では、永遠にできなくなる
かもしれません。
回すお金ができたら、思い切って
飛躍の年にしませんか。