和服にチャレンジしたいけど、
呉服屋さんは敷板が高くて・・・
という初心者の方向けに、
ネットで失敗しない、着物の見つけ方と
ポイントを5回にわたって、お伝えします。
今回は第2回目。
さぁ、いろいろとチェックしてみました?
本当にたくさんあって、目移りしますよね。
え? そんなことない?
でしたら、ちょっと条件を
変えてみましょう。
ひょっとして1円~1円で検索していませんか😂
条件をもうちょっと緩和してみると
お気に入りが見つかるかもしれません。
紬は渋すぎる!という方は、
小紋かアンティークで探すと華やかな
色柄があります。
アンティークは、古いものですから、
汚れや傷はある、と思ってください。
季節と着物
着物には、素材と模様、仕立て方で
着るべき季節があります。
今回は、それぞれの特徴をあげておきます。
斜め文字は着用季節です。
これは、オークションでなくても
同じですから、参考になさってください。
素材
基本は洋服と同じです。
あまり難しく考えなくて大丈夫です。
代表的なものをあげてみます。
【天然素材】
・麻、芭蕉布などの透け感のある
植物繊維・・・初夏~晩夏
・絹、綿・・・通年
・ウール・・・秋~冬
<モスリン>と記載があるものは、
やわらかな薄手の毛織物です。
着物ではなく、長襦袢(ながじゅばん)
という下着の、秋冬用、または、
子ども用に使われます。
かわいい色柄が多いです。
!注意!
上布(上布)は、上質な麻織物のことです。
芭蕉布には<絹芭蕉布>という素材が
絹のものもあります。
いずれも超高級品で、上級者向きです。
【合成繊維】
・ボリエステル・・・通年
・高級ポリエステル・・・通年
<洗える着物>と記載があるものです。
高級ポリエステルの代表的なものは、
東レ シルック です。
光沢があり、ほとんど絹と見分けが
つきません。
それだけにポリエステルの中では高価です。
◎変色、虫食いしない
◎洗濯できる
◎シワになりにくい
◎高耐久性
◎色落ちしにくい
◎比較的安価
✖着崩れしやすい
✖吸放湿性がなく暑い
✖天然繊維より見劣りする
✖静電気が起きやすい
天然素材は、合成繊維の特徴の◎✖が
反対です。
ただし、植物繊維素材は、洗濯できます。
!注意!
「化繊(かせん)」と記載がある場合が
あります。 ポリエステルが多いのですが、
ナイロンやレーヨンも「化繊」です。
それぞれ、特徴が違います。
【その他】
・交織(こうしょく)・・・糸の素材による
洋服ではあまり聞き慣れない素材に、
<交織>と記載があるものがあります。
交織(こうしょく)とは・・・
交織というのは、経糸と横糸の素材が違う、ということです。
縦糸が麻で横糸が綿、
経糸が人絹(じんけん)やポリエステルで横糸が絹などです。
・人絹・・・通年
人造絹糸の略で、レーヨンのことです。
レーヨンとは・・・・
化学繊維ですが、合成繊維ではありません。
原料は、天然植物由来の成分を化学薬品で
再生させたものです。
原料がセルロースで、紙とおなじものなので、
✖水に弱い
✖洗濯に不向き
✖しわ、シミになりやすい
◎吸水性が高い
◎肌触りが良い
◎静電気がおきにくい
◎光沢がある
!注意!
着物は下手に、つまみ洗いすると、そこだけ輪染みになったり
縮んだりします。
素材についての記載がない場合は、質問してみましょう。
回答がない、素材についてはわかりません、と記載がある
場合は、お手入れ方法がわかりませんので、
ちょっとハードルが高いように思います。
織り方
こちらもまた、多くあり、
<綸子(りんす)>
<緞子(どんす)>
<銘仙(めいせん)>などと
記載があります。(ない場合もあります)
ただ、織り方まで気にしていると
はじめてさんじゃなくても、
リサイクル着物で見つけることが
困難になります。
ですので、おおまかには、
「素材」で選んで大丈夫です。
ポイントとしては、
<絽(ろ)>
<紗(しゃ)>
<羅(ら)>と記載があるもの
は、夏用に透け感がある織り方です。
加えて、素材が麻(上布含む)であれば
初夏~夏用です。
模様
桜、紅葉、つばき、萩などの花や植物柄は
その植物の季節と合わせるのが基本です。
また、複数の季節の花柄が入っていたり、デザイン化されていると通年で着用できます。
<捻梅(ねじうめ)>
<花菱(はなびし)>
<立涌(たちわき)>などの文様名が
記載されていることもあります。
この柄、なんだか、わからない。
難しい! 心配・・・と思ったら、
季節感のない柄にしましょう。
本当にたくさん、というか、柄は無限大に
ありますので、お気に入りが
見つかったら、ぜひ、調べてみてください。
奥深さにビビります・・・
仕立て方
【袷(あわせ)】
裏地があるタイプ・・・10月~4月
【単衣(ひとえ)】
裏地がないタイプ・・・5月~9月
単衣のほうが取り扱いが楽なので、
カジュアル用の場合、
長襦袢(下着)や着物ををウールにして、
真冬以外は、単衣にされる方もあります。
選んでみましょう
さて、ここまでみてきて、
お手入れから考えて、
ポリエステルがいいかな、と
思われるようでしたら、
ヤフオクの条件の欄での
選択がありませんので、
「女性・和装」または、「男性・和装」を
クリックしたあと、
検索画面で、「洗える着物」と
入力してください。
気に入ったのは、絹なんだけど、
取り扱いが心配・・・という場合。
撥水、防汚、防カビ等の加工を
付けることができます☺
「着物ガード加工」と
検索してみてください。
以前は、非常に高価だったのですが、
いろいろなところから出ていますよ。
まとめ
柄も生地も仕立て方も、
格上の着物になるほど、
決まりごとも多くなります。
ですが、カジュアル着物は
自由に楽しんで良いと思います。
極端にいうと、
寒いと思わなければ、真冬に麻を着て、
上から、毛皮のコートを着ればいいし。
うん、いいな、これ。
足元が寒そうだけど。
一度、夜の蝶っぽくなってみたかったし。
はじめてさんというより、玄人さん風かな😂
さて、次回は、
オークションで選ぶ際に
必ずチェックしなければならない点と
ヤフオクでの購入の要領を
みていきましょう♫